車載ソフトウェア開発におけるDevOpsベストプラクティスとは?

車載ソフトウェア開発においてDevOps成功のカギを握るのは?

昨今の自動車業界においてCASEやMaaSなどのキーワードが注目されるなか、車載ソフトウェアの重要性が高まっています。競争力のカギを握る「車載ソフトウェア開発のスピード」を向上させるため、車載ソフトウェア開発でのアジャイル開発手法の採用が増えるとともに、リリースの早さとソフトウェア品質を両立する「DevOps」の取り組みがいま注目されています。

DevOpsとは?

DevOpsとは、開発 (Development)と運用 (Operation) をシームレスに連携させることで、継続的なソフトウェアのデリバリーを可能にする考え方や方法のことを指します。DevOpsのねらいのひとつは、ソフトウェアをエンドユーザーにデリバリーするまでのあらゆる手順を自動化することにあり、さまざまなフェーズを通してソフトウェアを運ぶベルトコンベアのようなしくみをつくるイメージです。

DevOpsを実現するために必要なことのひとつに、「リリース候補の品質やリスクを継続的に評価できる」ことが挙げられます。DevOpsに取り組む多くの企業では、迅速かつ高頻度にソフトウェアのビルド/テストを行うことで、即時フィードバックを得ることができるCI/CD (継続的インテグレーション/継続的デプロイメント) のしくみの整備が進んでいます。CI/CDパイプラインのなかで自動化された継続的ビルド/テストを行うことで、スピードと品質を両立してソフトウェア開発を進めることができるだけでなく、経営層の方も必要な情報が揃ったうえでトレードオフのある決定を適切に行うことができるようになり、結果としてリリース候補のビジネス価値を最大化することにつながります。

CI/CDのしくみづくり

DevOpsの重要な要素である効果的なCI/CDのしくみをつくるためには、CI/CD、構成管理、コンテナなどのさまざまなツールチェーンと自動テストをうまく組み合わせて運用することが一般的です。すでに市場には広く利用されているCI/CDパイプラインの構築に便利なさまざまなツールやソリューションがあります。多種多様なツールがありますが、車載ソフトウェア業界で利用されているツールとしては、Jenkins、GitHub、GitLab、AzureDevOps、Bitbucket、Bamboo、Dockerなどが有名です。

また、近年の車載ソフトウェア業界ではセキュリティの重要性が高まっており、DevOpsにSecurity (セキュリティ) を加えたDevSecOpsの取り組みも急速に進んでいます。WP.29の規制要求やISO/SAE21434などの規格が求めるプロセスを組み込む必要があることから、CI/CDパイプラインに新たにセキュリティツールやプラクティスなどを統合することによって、効率的なセキュリティ対応を目指す企業が増えています。

車載ソフトウェア開発におけるDevOpsのポイントは?

DevOpsの取り組みを成功させるには、DevOpsの各フェーズについて正しく理解したうえで、適切なツールをどのように運用するかを考えることが重要となります。DevOps成功のカギを握るCI/CDや構成管理、コンテナなどを活用したテスト自動化のポイントについて知りたい方は、ホワイトペーパーにて「車載ソフトウェア開発におけるDevOpsベストプラクティス」を詳しくご紹介していますので、ぜひダウンロードください。

<車載ソフトウェア開発におけるDevOpsベストプラクティス>
・テスト自動化によるCIの実現
・ホスト&ターゲットシステムでの継続的テスト
・コンテナを活用したスケーラブルな開発環境
・自動テスト生成、スマートなテスト実行
・一元化されたレポートに基づいた意思決定


車載ソフトウェア開発における5つのDevOpsベストプラクティスについて詳しく解説しています。
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静的解析・単体テストツールC++test

C++testは、静的解析(コーディング規約チェック/フロー解析)、単体テスト、カバレッジの計測、実行時メモリエラー検出、効率的な運用や規格順守を補助する機能などを搭載したC言語/C++言語対応のオールインワンテストツールです。

MISRA C/C++、AUTOSAR C++14コーディングガイドライン、CERT C/C++コーディングスタンダード、CWEなどで定められた規約に基づくコーディングの支援や、単体テストやアプリケーション実行時に自動的にカバレッジを計測するなど、さまざまな要件に対応し、ソフトウェアの品質向上とテスト工数の大幅削減をサポートします。

また、C++testは、効率的な運用や規格遵守を補助する機能を搭載しています。第三者認証機関であるTÜV SÜD社よりIEC 61508およびISO 26262、IEC 62304に準拠したテストツールとして認証を取得済みです。また、CIツール連携、Docker連携、レポート生成、ダッシュボード表示など各種機能を搭載しています。

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