ソフトウェア品質の向上のために静的解析ツールを導入したのに、いまいち効果が感じられないと思ったことはありませんか?
フロー解析やコーディング規約チェックで検出された違反事項について、ただ修正しているだけではあまり効果は得られないかもしれません。ソフトウェア品質の向上のためには、違反が発生した原因の調査を行い、再度同じ違反を作りこまないよう徹底する必要があります。また、その場しのぎの違反の修正を見逃さないようにするなど、違反の修正に対しても、しっかりとレビューを行うことも大切です。
今回はParasoft DTPの変更エクスプローラーを利用して、簡単に違反のレビューを行う方法をご紹介します。
変更エクスプローラーとは?
Parasoft DTPの機能で、C++test、Jtest、dotTESTの解析結果を記憶し、ビルド毎にどのような変更があったのかをレポートします。
変更のあったコードの内容と、発生している違反の詳細をブラウザで同時に確認できるのが変更エクスプローラーの特長です。ブラウザで変更を確認できるので、手間のかかるレビュー作業を軽減することができます。
下の画像が実際の変更エクスプローラーの画面になります。
変更エクスプローラーの使用例として下記の2つをご紹介します。
- 新しく発生した違反をレビューする
- 修正された違反をレビューする
新しく発生した違反をレビューする
変更エクスプローラーの画面下に違反の一覧を表示することができます。その一覧からステータスが「新規」になっている違反を選択すると新しく違反が発生した変更を確認することができます。(画像クリックで拡大)
コードの変更内容とその結果どんな違反が発生したのか、担当者は誰なのかがすぐに確認できるため、違反が発生した原因の調査をそのままブラウザ上で行えます。
違反の原因がわかったら修正方針を担当者に伝えてあげましょう。
修正された違反をレビューする
新規違反を探したときと同じ方法で、今度はステータスが修正済みのものを選択します。すると、違反が出ないように修正されたコードの変更内容を確認できます。
コードの変更内容から違反の修正が方針にあったものになっているか確認しましょう。設計意図と異なるその場しのぎの修正は、問題の先送りというだけでなく新たな問題を生み出すきっかけになります。そのような修正を見つけた場合は、すぐに担当者に伝えてあげましょう。
最後に
上記の方法で新規違反のレビュー、修正されたコードのレビューを繰り返していくことで、違反のレビューをブラウザ上で簡単に行えます。
今回ご紹介した、Parasoft DTPの変更エクスプローラーはC++test、Jtest、dotTESTのEngine Editionをお持ちの方は無償でご利用になれます。C++test、Jtest、dotTESTをご利用の方で、まだParasoft DTPをご利用いただいていない場合、この機会にぜひお試しください。
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