アプリケーションカバレッジの計測を導入する

アプリケーションカバレッジ機能とは?

手動や自動の画面操作、またはバッチ呼び出しなどにより実行されたアプリケーションを監視し、ソースコードのカバレッジを計測する機能です。
実行したテストシナリオによって、ソースコードのどこが実行され、アプリケーションをどのくらいカバーすることができたのかを確認できます。

テストの実行はいつも通りに、手動または機能テスト自動化ツールでテストを行うだけでカバレッジが計測できます。
アプリケーションカバレッジを計測することで、システムテストの精度向上やエビデンスの作成工数削減等の効果が期待できます。

今回は dotTEST を使用してアプリケーションカバレッジを計測するメリットをご紹介します。

テストの抜け漏れを防止

カバレッジを計測すると、ソースコードで処理の実行、未実行が明確になります。
そのため、「実行されるはずの処理が実行されていない」、「網羅的なデータを用意していたはずなのにテストされていない」等のテストの抜け漏れ防止に役立ちます。

dotTEST を使用して、以下の StackMachine というアプリでカバレッジを計測し、処理の実行、未実行がどのように表示されるか確認してみましょう。

今回は5と4を「PUSH」して、「+」の足し算のみ実行します。

では、カバレッジの計測結果がどうなっているか、Visual Studio 上でコードを確認します。
ソースコードの緑色が実行された箇所(足し算の処理)です。未実行は赤色(足し算以外の処理)で表示されています。

実行された処理の確認や、実行されるはずの処理が実行されていなかったり、網羅的なデータを用意していたはずなのにテストされていなかったり、といったテストの抜け漏れ防止に役立ちます。
もちろん色分けでの表示のほかに、カバレッジの網羅率(パーセント)も表示されるので数値からも判断することができます。

 

テストエビデンスの取得

dotTEST にはレポートを出力する機能があるため、こちらを利用します。
VIsual Studio での結果の確認と同様に、レポート上でもカバレッジの網羅率(パーセント)を確認することができます。

 

テストの妥当性を判断

カバレッジの取得結果を Parasoft DTP(品質・進捗ダッシュボード・レポーティングシステム)に登録することで、 前回のテスト時よりもコードカバレッジが低下していれば、現在のテストでは確認していない処理が機能に追加されたことを意味するため、定量的にテストの過不足を判断できます。

まとめ

dotTEST のアプリケーションカバレッジ機能を使用することで、テストの抜け漏れやエビデンスの取得の手間、テストが十分に実施されたかの判断基準の曖昧さを解決することができます。
これらの課題を解決して効率的、効果的にテストを実施するためにも、ぜひ dotTEST の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

Parasoft dotTESTについて

C# VB.NET対応 静的解析・単体テストツール dotTEST

dotTEST は、C#言語VB.NET言語対応した静的解析・動的解析テストツールです。製造業・医療・金融など幅広い業界において、Windows アプリケーション・Web アプリケーションなどのさまざまな.NET アプリケーションの開発に用いられています。

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