Parasoft Jtest 10.4.0(英語版)のリリース

(この記事は、開発元Parasoft社 Blog 「Parasoft Jtest 10.4.0」2018年6月19日の翻訳記事です。)

本日、Parasoft Jtest の最新リリース  10.4.0 を発表しました。Jtest 10.4.0には、ユニットテストのオーバーヘッドを50%以上も削減し、意味のあるコードカバレッジを容易かつより効率的に拡張・維持できる機能が追加されました。今回のリリースでは、以下のユニットテストアシスタントの拡張に重点が置かれています。

  • IntelliJ
  • カバレッジの推奨事項
  • 変更ベースのテスト

静的解析では、新しいセキュリティガイドラインのサポートを追加したほか、通常のバグ修正および改善を行いました。これらの拡張機能の詳細と、コードカバレッジメトリクスを改善して目標を達成し、それを容易に維持するために、このリリースがどのように役立つかについて、さらに詳しく説明します。

IntelliJのサポート – IntelliJ Support

IntelliJはIDE市場でシェアを拡大しています。Jtest 10.4を使用することで、IntelliJユーザーはユニットテストアシスタントをユニットテストプロセスの一部として活用することができます。これまでEclipseで利用可能だったすばらしいユニットテスト機能がIntelliJで使用できるようになりました。 Eclipseユーザーの方も置いて行かれる心配はありません。今後も両方のIDEに同じ機能を追加していく予定です。IntelliJがEclipseに追いついただけとも言えます。

カバレッジの推奨事項 – Coverage Recommendations

より優れたソフトウェア品質を実現するためのイニシアチブとして、ユニットテストを採用するチームが増えているので、コードカバレッジを改善し、目標を達成することが課題になり始めています。コードカバレッジの穴を特定し、一から新しいテストを作成するか、既存のテストを再利用できるかを判断するのは、非常に時間がかかるプロセスです。

Jtest ユニットテストアシスタントは、この厄介なプロセスをすべて行う必要がないように、タスクの多くを排除するため、テストする必要のある実際のビジネスロジックに集中することができます。Jtest 10.4では、ユニットテストアシスタントの推奨事項にカバレッジに関する推奨事項が追加されたため、カバーされていない領域を特定し、カバレッジのギャップを埋めるのが容易になります。

これは、最後のユニットテスト実行に基づいて、テストされていないコード領域を見つけることによって実現されます。問題の領域に最も近い既存のテストを複製し、問題のコードをカバーすることができます。複数の既存のテストが実行された場合、アシスタントは、カバーされていないコードをカバーするために最も近いテストを推奨します。

変更ベースのテスト – Change-Based Testing

多くの組織がよりアジャイルな方向に転換するにしたがって、時間が重要な要素になります。開発者はこれまで以上に多くのコードを開発しており、ビジネス部門はより頻繁にリリースを行っています。結果として、品質と、時間枠が縮小するなかで高水準の品質を維持することが重要な課題になります。

開発者は、高品質のコードを確実に提供するために、テストスイート全体を実行してレグレッションがないことを確認する必要があります。テストスイートが小さければ、それほど時間はかからないかもしれませんが、テストスイートが成長するにつれて、実行に要する時間が非常に長くなる可能性があります。

開発者は高価なリソースであり、コードをソース管理システムにチェックインする前に、ユニットテスト全体が完全に実行されるのを待つ必要がある場合、開発者がアイドル状態になり多額のお金が無駄になるほか、チームの生産性が低下します。さらに悪いことに、テストに時間がかかりすぎるため、開発者がテストを実行しないままコードをソース管理システムにチェックインするようになるかもしれません……そしてこれがよくないプラクティスであるのは誰でも知っています。

Jtest 10.4では、Parasoft独自の変更ベーステスト機能をIDEから使用し、ローカルソースコードの変更の影響を受けたユニットテストだけを識別して実行することで、この時間と生産性の損失を取り戻すことができます。

Parasoft Jtestは、ローカルの変更の影響を受けるテストを特定し、どのテストを実行するか選択できるようユーザーに提示します。これにより、開発者は開発ワークフローを最適化し、変更に基づいて即座にフィードバックを受け取ることができ、当面の変更に注意を集中させることができます。

IDEで利用可能なテストコンフィギュレーションエディター

Jtest 10.xでローカルテストコンフィギュレーションを変更するのは一苦労であり、バージョン9.x台のユーザーは、以前のテストコンフィギュレーションエディターの機能を懐かしがっていました。どうぞ喜んでください、私たちはユーザーの意見を聞いて、新しいテストコンフィギュレーションエディターをIDEに取り入れ、ブラウザーベースのUI(Parasoft DTPとも一貫性があります)で簡単にテストコンフィギュレーションを作成および変更できるようにしました。ユーザーは、テキストファイルを使用して手動で設定を変更する必要はなく、変更を行うためにDTPにログインする必要もありません。

古い標準のテストコンフィギュレーションが削除され、次の新しいビルトインテストコンフィギュレーションが追加されました。

  • UL 2900
  • OWASP Top 10 2017

静的解析

セキュリティはほとんどの組織にとって大きな懸念事項ですが、Jtest 10.4では、引き続きソフトウェアコードセキュリティを向上させる静的解析ルールが増やされています。セキュリティ分野で、いくつかの新しいコード解析ルールが追加されたほか、既存のコード解析ルールが更新されました。特定のルールの更新の詳細については、 リリースノートを参照してください。

レポートおよび分析ソフトウェアDTPとJtestを連携して活用しているユーザーは、今回のリリースに伴い、Jtest 10.4でDTPの機能とワークフローを利用するために、Parasoft DTP 5.4.0が必要です。

その他の新機能

Jtest 10.4とユニットテストアシスタントを試してみたい方のために、 ただちにダウンロード可能な 7日間の試用版が用意されています。試用版では、製品の機能を7日日使用できます(ユニットテストアシスタントは機能の制限があります)。Jtestユニットテストアシスタントが提供する利点を余すところなく自分で試してみることができます。

最後に、Jtest 10.4では、IDEのサポートが更新されました。

  • IntelliJ 2017 – 2018.1
  • Eclipse 4.2 – 4.7
  • Netbeans 8.1 – 8.2

これらの拡張機能に関する詳細は、リリースノートに記載されています。既存のお客様は、 Parasoftカスタマーポータルをチェックし、最新のインストーラーをダウンロードして最新の機能を利用できます。Parasoftを初めてお使いの方は、試用版で利用を開始することができます。

ハッピーJavaテスティング!

 

Parasoft Jtestについて

Java対応静的解析・単体テストツール Parasoft Jtest

Jtestは、テスト工数の大幅削減とセキュアで高品質なJavaシステムの開発を強力にサポートするJava対応テストツールです。1,000個以上のコーディング規約をもとにソースコードを静的に解析し、プログラムの問題点や処理フローに潜む検出困難なエラーを検出します。さらに、JUnitを用いた単体テストについて、作成、実行、テストカバレッジ分析、テスト資産の管理といった単体テストに係る作業をサポートし、単体テストの効率化を促進します。

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